国家資格になり知名度が上がってきましたが、知的財産全体を学ぶことができ、これから、ますます伸びる資格だと思います。
今回、知的財産管理技能検定3級を受験したので、その体験記と効果的な方法と本の紹介をします。 *無事に2014年5月に合格
なお、「ビジネス著作権検定」の初級及び上級の受験体験記を以下のブログで公開しています。参考にして下さい。
「ビジネス著作権検定(初級)」 受験体験記 ~効果的な方法と本の紹介
http://yumepatent.blogspot.com/2014/03/blog-post.html
「ビジネス著作権検定(上級)」 受験体験記 ~効果的な方法と本の紹介
http://yumepatent.blogspot.com/2015/07/blog-post.html
私の場合は、著作権を学ぶ延長線上として、知的財産管理技能検定3級を受験しました。
ビジネス著作権検定(初級)を取得後に受験しましたが、著作権に関係する意匠法、商標法、特許法について学ぶことができ、法律に関しても多少慣れ、ビジネス著作権検定(上級)の予習になりました。
なお、知的財産管理技能検定に出題される範囲として著作権の割合は多く、また、その問題も、なかなか難問なので、この検定を受ける前段として、ビジネス著作権検定(初級)の取得はかなり効果的だと思います。
*知的財産管理技能検定3級の著作権に関する問題のレベルは、ビジネス著作権検定(初級)と同じくらいか、それよりも高いです。
この資格は、法律に関する資格なので、理科系の私には、固い内容でしたが、ビジネス著作権検定(初級)を受けたこともあり、なんとか乗り越えることができました。
ビジネス著作権検定・・・著作権のみの資格
知的財産管理技能検定・・著作権に加え、特許、実用新案、意匠、商標などの資格
なお、ビジネス著作権検定には初級・上級、知的財産管理技能検定には3級・2級・1級あります。
知的財産管理技能検定に出る範囲として、著作権の割合も多く、著作権の問題の質も高いため(3級でもビジネス著作権検定の初級よりはレベルが高い)、以下の順番で受験すると効率が良いと感じました。
私は①、②、③を終わり、④に向けて勉強中です
【ビジネス著作権検定・知的財産管理技能検定の受験の流れ】
① ビジネス著作権検定(初級)
② 知的財産管理技能士(3級)
③ ビジネス著作権検定(上級)
④ 知的財産管理技能士(2級)
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■ お勧めの役立つ本
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1. 「知的財産法入門」(小泉直樹 著)
知的財産法の全体像をどうやって理解しようかと悩んでいたときに見つけたのが、「知的財産法入門」(小泉直樹 著)でした。
この本は、全くの初心者には難しい内容ですが、少しでも、特許法、著作権を知っている人には、知的財産法の全体像を知る絶好の本です。著者の25年間の大学の講義をもとに作成されたそうですが、200頁の少ないページ数の中で、知的財産法について各法律の特徴がうまく説明されており、とても感心しました。
この本には、特許法、商標法、意匠法、著作権法、不正競争防止法の相互関連も分かりやすく紹介されています。詳しくは、下記で紹介します。
知的財産法入門 (岩波新書)
著:小泉 直樹
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2. 「知的財産管理技能検定3級」(ヒューマンアカデミー (著))
知的財産管理技能検定3級に関して、ポイントをついて、全般的に良く書かれた本だと思います。私は、この本で、この資格の全体像を理解することができました。
章ごとにチェック問題、要点整理があり、自分の理解度を確認できます。また、練習問題が2問(それぞれ学科編30問、実技30問)があり、演習することもできます。
知的財産教科書 知的財産管理技能検定3級
著:ヒューマンアカデミー
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3. 「合格へのバイブル 知的財産管理技能検定3級全対策講座 第3版」(土生 哲也 (著))
知的財産管理技能検定3級に関して、人気のある本です。とにかく、試験に合格するために何を理解するばよいかという視点で書かれています(そのため、出題頻度の低い、実用新案などは説明が少ない)。
また、“覚えておきたい期間・チェックリスト”もあり、私は、これで重要な項目を何度も確認しました。更に、各章ごとに豊富な練習問題があり、模擬試験も一つですが、学科・実技が準備されています。
なお、実用新案含め、一部、説明不足の点があり、私は、この内容を、2の「知的財産管理技能検定3級」(ヒューマンアカデミー (著))で補いました。
合格へのバイブル 知的財産管理技能検定3級全対策講座 第3版
編集:日経デザイン
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4. 「知的財産管理技能検定3級 出題領域順・過去問題集(第14回・第15回)」(アップロード知財教育総合研究所 (著, 編集))
これは、2回分の過去問題を出題領域順に並べたものですが、何と言っても解説が詳しいのには助かりました。問題集は、やはり解説が詳しいのが、弱点把握、復習の意味で良いですね。
知的財産管理技能検定3級 出題領域順・過去問題集(第14回・第15回)
編集:アップロード知財教育総合研究所
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5. 過去問題(知的財産管理技能検定ホームに3回分掲載)
以下に、3回分の過去問題が掲載されており、役立ちました。ただし、解答には解説がないので、最後の仕上げに良いかもしれません。
国家試験 知的財産管理技能検定 過去問題
http://www.kentei-info-ip-edu.org/exam_kakomon
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■ 知的財産管理技能士とは
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知的財産管理技能検定は、専門の弁理士や弁護士の役割とは違い、企業や団体の中にいながら特許、実用新案、意匠、商標、著作権などの知的財産を適切に管理・活用するための国家試験です。
下記の知的財産管理技能検定ホームの情報をもとに、まとめてみると、以下のようになります。
国家試験 知的財産管理技能検定ホーム
http://www.kentei-info-ip-edu.org/
■「知的財産」とは
「知的財産」とは、人間のアイデアやブランドなど、非常に価値(財産)のあるものを指しています(昔は「無体財産」)。本に書かれた内容、ゲームのソフトは「著作物」、著名なブランドは「商標」であり、車のデザインは「意匠」であり、新しい技術的なアイデアは「発明」であり、これらは全て「知的財産」です。
■「知的財産管理技能士」とは
企業や団体の中にいながら知的財産を適切に管理・活用して、その企業や団体に貢献できる能力を有する人。
■試験の内容とは
1級(特許専門業務)
知的財産分野のうち、特に特許に関する専門的な能力がある。
1級(コンテンツ専門業務)
知的財産分野のうち、特にコンテンツに関する専門的な能力がある。
1級(ブランド専門業務)
知的財産分野のうち、特にブランドに関する専門的な能力がある。
2級
知的財産分野全般(特許、実用新案、意匠、商標、著作権等)について、基本的な管理能力がある。
3級
知的財産分野(特許、実用新案、意匠、商標、著作権等)について、初歩的な管理能力がある。