ブログでの発信

著作権は敷居が高いですが、インターネットで情報発信をするかぎり、この「著作権」を無視することはできません。 このブログでは、この著作権について、私が経験したこと、学んだことを、身近な事例で紹介していきたいと思います。

2015年10月13日火曜日

著作権が苦手な方・知りたい方に「著作権の基礎」テキストを公開

著作権と聞くと、「エッー難しそう!」と思いがちですね。私の周りにも、著作権と聞いただけで嫌な顔をする人が、たくさんいます。私も、以前は、著作権と聞くと、めんどうだなあと考える一人でした。

ところが、何故か、10年前から著作権に興味を持つようになりました。その時から、著作権と格闘、最初はチンプンカンプンで、勉強すればするほど、疑問点は深まるばかり。その後、著作権の資格に挑戦する中で、ようやく少しづつ分かるようになりました。


この経験から、著作権に疑問を持っている人、知りたい人に、著作権の基礎がスッキリ分かるテキストができないか考え、テキストを作成してみたので、紹介します。



なお、やっぱり著作権って、めんどうくさいと思う場合は、下記の著作権事例を参照下さい。

  著作権が苦手な方に ~「事例で分かる著作権」テキスト公開
    http://yumepatent.blogspot.jp/2015/10/blog-post_15.html


■まずは小テストです



次の例は、いずれも著作権侵害をしているか、侵害の可能性が高いものです。何故か、分かりますか?

(1) 自分が持っているCDの音楽を動画につけて公開していませんか?

(2) インターネットで画像検索した画像を使って資料を作成していませんか?

(3) インターネットの記事を会社の会議の資料として印刷していませんか?

(4) 他人が写った写真を勝手に公開していませんか?


(1)は✕で、著作権を侵害します。

CDの中の音楽をインターネットで公開するは、実演家、レコード製作者、作詞家・作曲家の著作権を侵害します。

(2)は✕の可能性が大です。これって以外に知らない人が多いですね。

Google画像検索などで画像を検索した場合、それらの画像には有償のものがたくさんあります。利用する場合は、画像のライセンスを確認することが必要です。

(3)は✕で、著作権を侵害します。

会社内で、著作物の複製(新聞、雑誌、本、Webページなどを印刷したものなど)を利用することは違法になりますので注意ください。安易に利用すると危険です。

(4)は要注意です。

他人が写った写真を安易に公開すると、「肖像権(しょうぞうけん)」というのを侵害します。


このように意外と、知らないうちに著作権を侵害している場合があります。「知って安心、知らないと危険」なのが著作権です。

著作権法違反の場合、「最高で懲役10年又は1000万円以下の罰金、あるにはその両方」で、窃盗罪と同じ重さの刑罰になっており、意外に重い罰則です。

また、著作権には「両罰規定」があり、法人の代表者、従業員等が著作権侵害行為をしたときは、行為者のほか、当該法人も3億円以下の罰金に処せられます。厳しいですね。



■ 無料公開 「著作権の基礎」テキスト




今回のテキストは、法律の専門家でない私が、10年以上の著作権との格闘経験、及び著作権資格(ビジネス著作権検定 知的財産管理技能士)で学んだことをもとに作成しています。

市販の著作権関係の本は、なかなかレベルが高く、理解する前に挫折してしまうこともあります。そこで、挫折せずなんとか著作権を理解できるようにしたつもりです。
 



《目 次》

1.初めに
・インターネット時代のモラル、著作権法
・生活の中の著作権
・場所により著作権の厳しさが違います!
・もし著作権法に違反すると厳しい罰則が

2.著作権法の概要
・著作権のポイント~まずは基本を押さえよう
・著作権で守られる著作物と著作物でないもの
・著作物を作った人(著作者)の権利
・著作物を伝達する人(演奏・CD・放送)の権利(著作隣接権)
・著作権が存続する期間(保護期間)
・著作権法の罰則
・肖像権(しょうぞうけん)とパブリシティ権
・著作物を自由に使える場合とは?
・他人が作成した文章・画像・音楽を使うには?

3.家庭の中の著作権とは
・概要

4.インターネットの中の著作権とは
・概要
・他人が作成した文章・画像・音楽を使うには?

5.業務(仕事)の中の著作権とは
・概要
・他人が作成した文章・画像を使うには?


■「生活の中の著作権~知って安心 著作権の基礎とは」(PDF資料) *Docs.com利用

*画面の中にマウスを置いて、マウスホイールを動かすことでページが変化。
*下記のリンクをクリックすると、別ウィンドウ(タブ)で表示。







https://doc.co/6BezZ5


[上記の資料が見にくい場合は、以下のGoogleドライブの資料を参照]


■「生活の中の著作権~知って安心 著作権の基礎とは」(PDF資料) *Googleドライブ(共有)表示

 *新しいウィンドウ(タブ)で見ることができます
 *表示の大きさを変えて見ることができます (注)スマホでの表示もOK!

https://drive.google.com/file/d/0B3Awph90hFcAODRQQkl4WDRLUDQ/view?usp=sharing



■ 《補足》インターネット時代のモラル、著作権


著作権は著作権法で定められていますが、「作成した文章や画像などの著作物を勝手に利用するのを防ぐ」ものです。また、撮影された写真を勝手に公表されたりするのを保護する、「肖像権」、「パブリシティ権」というのもあります。

しかし、著作権法には、「こんな時は他人が作成したものを使ってもいいよ」ということも、はっきり書かれています。

大事なのは、「こんなふうに利用したら(著作権を侵害せず)自由に使える」ということです。

他の人が作成した著作物(文章、画像など)を活用せず、全て、自分で文章などを作成するのは大変です。他人の著作権を侵害せず、尊重し、うまく活用することが大事です。

誰もがインターネットに情報発信し、インターネットから情報を利用する、現代こそ、著作権法の理解は大事です。著作権法は、まさに、インターネット時代のモラルです。

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